Leela のメニュー『Analyze』『Analysis Window』と『Show Histogram』から，下図に示すような図が得られます。

上図に表示されている勝率ヒストグラムを見ると，最後の方で，極端な落ち込み方で逆転されています。

問題の局面を，下図に示します。白が下辺の黒地の中で，白石に小さい赤丸が付いた石を打った局面です。
一見して，手になるようなところでは無いと思われます。図中で，赤く輝いているところが，Leela の推奨手ですが，右側の黒石をその右側の一団につないでいても，何の問題もありません。

左側の「次の一手の棋譜並べ」には棋譜の終局図が表示されています。そこで，手数窓 No. に「181」を入力し，「Jump」ボタンを押すと，下図のようになります。

この図を用いて，その後の手順を確認してみましょう。
しいて言えば，白は，黒が打った「190」の地点に打って，黒石を分断して攻め合いに持ち込むことを狙っています。しかし，右側の黒石のダメ数が多いので，先の話でしょう。

下図は，白「183」と押さえた局面です。黒は「140」の右側に打って，その右側の一団につながっていれば，白に「190」の地点に打たれて分断されても，手数で攻め合いに勝っています。

下図は，白「187」が赤く輝いているところに打って黒を取らないで，白石に小さい赤丸が付いた石を打って左方へ眼作りにきた局面です。黒は，赤く輝いているところに打って，白に「190」の地点に打たれても攻め合い勝ちをめざせば良かったのです。

下図は，白「189」とカケメになるところをあえた打った局面です。黒はこの手に幻惑させられました。黒「190」と当たりを打った後が問題です。

下図は，黒「190」と当たりを打った手を黒 ① としています。白 ② と取ったとき，黒 ③ に打てば，白石は死んでいました。黒にとっては，悔やまれる一局でした。